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2016.11.25

Saitama Triennale2016: Document on Media

現在、Q&Aを会場で受け付けています。

そこからの質問の回答を少しずつお話ししようと思います。

-「みる」

私の作品は、ドキュメンテーションを

公開しないもの
撮らないもの
撮影禁止のもの

が多くあり、ウェブサイトは元より
既に消えてしまったもの、パーマネントとして建築物の寿命とともに存在するものも含め現場に行かない限り見る事が出来ません。

では何故さいたまトリエンナーレをはじめ、
撮影可能な上、SNSで載せて良いとしているプロジェクトがあるのか。

宣伝が主な理由ではありません。
それは、「見る」という事について再考頂くためです。

ファインダーとスクリーンを通し見る。
その時、写真や映像は実物の複製にはならない事に気がつくと同時に自身で撮影を通しイメージを再構築しています。

そして、皆様再び必ず実物を見る。
この時初めて作品が見えてくる方が多い筈です。

実物のイメージは生命のように常に変化を繰り返し、次に見た時には別の作品になっている。

能動的に見る事により、
初めて本当の意味で見る事を知ると考えております。

写真、映像とは、撮る者の目、パースペクティブそのものだからです。